僕たちはこの螺旋階段を上ることに決めたのだが、上っても上ってもどこかにたどり着く気配がない
それどこか、部屋につながるところもなければ、途切れることもない
果てしなく続く、階段



・・・・おかしい。





つ・・・疲れましたぁ・・・。





ふむ。


僕たちはこの螺旋階段を上ることに決めたのだが、上っても上ってもどこかにたどり着く気配がない
それどこか、部屋につながるところもなければ、途切れることもない
果てしなく続く、階段



卓さん・・、あなたはどこで目覚めたんですか?





えっ・・・!?
僕ですか!?





そう、あなたです。





ぼ・・・僕は、目覚めたときは階段の途中に倒れていました。





部屋からでてきたわけではないんじゃな。





はっ・・はい!
あのとき丁度あの扉の近くで目覚めて・・、いったん扉の向こう側の安全を千里眼で確かめてから行こうとしたらあなたたちが・・・・。
でもっ、たしかに扉はあそこしかなかったです!!!





つまりここは本当に【永遠に続く螺旋階段】ってわけか。





この子は嘘を言ってはいないようじゃ。
ということはそうなるのう・・。


当然のごとく心をよんで壱さんは僕に同意する
つまり、僕たちはここに閉じ込められたのだろうか



!??


突如、得体のしれない風が吹き荒れる
ただ、勢いがいいだけではなく、それは身を刺すような冷たい風に変わった



これは・・!?


僕らが戸惑っていると、どこからかまたあのスピーカーの声が聞こえてくる



あっ、あー!!!
聞こえてますぅ???





!





!





!?





さあさあ、贖罪のお時間ですよぉ☆
無事に成功すればのどから手が出るほど欲しいであろうカギが入手できます!!
失敗すればみんな凍死☆





なん、だと!!???





それにぃ、失敗しちゃったらこのカギに関係のある特技の持ち主は・・・前世の自分に体を乗っ取られちゃいます、てへ☆





は!??
失敗したら体を乗っ取られる!!??





漣殿!!
そやつの話に惑わされるな!!
時間稼ぎをしているだけじゃ!
それよりもどうやってこの部屋から抜け出すか考えねばみな凍死じゃぞ!!


壱さんの言葉にまたしても僕ははっとさせられる
確かに壱さんの言う通りだ



お、利口なやつもいるねwwww
ほいじゃぁ皆頑張って!!!
脱出ボタンは案外近くにあるかもね☆





ちっ・・行ってしまったわい。
この声の主が近くにおれば心をよんで脱出方法を知ることもできたんじゃが・・。





でも僕はみなさんみたいにすごい特技なんて持ってませんし。
ゲームが得意なぐらいです。


僕らの吐く息は白く、周囲の温度が着実に低くなっていることを示す
このままでは本当にみんな凍死してしまう



近くにあるかもって言ったって、それらしいものも見つからないし・・。





も・・・もしかして僕の能力を使うんですかね!?





・・・ふむ。





卓さんの・・?





【ふつうの人】が見る限りは見つからない・・・。
でも、僕の千里眼ならもしかすると・・・。


卓さんは目をつむり、深く深呼吸をしてからゆっくり目を開いた



じゃあ・・、視ていきま・・・。


卓さんはそう言いかけたが、途中で頭を押さえて膝をついた



・・っ!!!!???





卓さん!!!!??


つづく・・・・
