ある年、国内で男が2人、スパイとして拘束された。
男たちは最初は無実を訴えていたが、突然人が変わったように嗤いだした。
そして、揃って「全部神様の悪戯だ」と叫び、そのまま仲良く舌を切った。
これを機に、私たちは十国の人間を警戒し始めた。
彼が暮らす国を…………
ある年、国内で男が2人、スパイとして拘束された。
男たちは最初は無実を訴えていたが、突然人が変わったように嗤いだした。
そして、揃って「全部神様の悪戯だ」と叫び、そのまま仲良く舌を切った。
これを機に、私たちは十国の人間を警戒し始めた。
彼が暮らす国を…………



きゃああああああああああああああああ!!!!





あの……ちょっと?





水男殿、何かあったか?





いや、なんでもない!





そうか、分かった





………………ふぅ、行ったか





ようやく、二人きりになれましたね♪





紛らわしい言い方止めてくれないか!?





でも、本音ですよ?





余計始末が悪いわ!!





貴方にはお礼が言いたくてここに来たんです





お礼だと?





ええ。貴方が土人形を倒してくれたおかげで、あの村は救われました。感謝しています





気にするな。あの村の者には借りがあったからな





ところで、貴様はあの村の者か?見たことがないが





いいえ。私は王都の人間です





十国軍の副将軍、とでもいいましょうか





副将軍!?





仮にも副将軍が、こんなところで油を売ってていいのか?





まぁ、副将軍というのはほとんど名ばかりで、僕は偵察とかの方が多いんですが





偵察?





はい、ですから、僕がここにいるのも立派な仕事なんですよ





ディスナティの間諜さん





なっ!?


