４月２５日

今日のにーのは、朝から眠たげだった。
美術の時間、美術科教室の机に頬杖をついてにーのは眠っている。

昨日夜更かししたのかな？とか、寝息でわずかに動く様子が見てて飽きないとか、そんなことを思いながら静かににーのを見つめる。

なんでだろう、見てて飽きないどころか、ずっと見ていたい、なんて思ってしまうのは。

船をこぐにーのはどんどんと潰れていって、ついには机に突っ伏すことになる。

机に突っ伏したにーのは寝苦しいのか、顔をこちらに向けてスースーと寝息を立てる。

前髪を指で除ける。
そんな些細な刺激じゃ起きそうにもない。

頬を突かれて嫌がったにーのが顔をそらした。
その時、指先がにーのの唇に触れたからだろうか。
にーのが俺の指先を浅く食んだ。

目を覚ましたにーの。
なんというか。

つづく

体育の話