彩は外を見て愕然とする
彩は外を見て愕然とする



桃、、、?





うん、そうだよ、庭の軽トラがあればもっと早く帰ってこれたんだけどね!





どう?驚いた?


夜太は子供のように目を輝かせ、彩の様子を見ていた



はぁ、、、アンタのいつまでも少年みたいな所、大好きよ、、





僕も彩が大好きだよ


呆れている彩と対照して、夜太は相変わらず子供のような笑顔で近寄る



でも、こんなデカイ桃いったいどうすんのよ!食べきる前に腐るわよ!


彩の細腕に夜太が胸ぐらを掴まれ宙に浮かされる



ゲボッ!!彩!タイム!タイム!イライラしてる彩に少しでも機嫌良くなってもらいたくて、、、、


まるで重量がなくなったかのように宙に浮かされ、足をバタつかせる夜太



私が最近イラついてる理由は子供が出来ないからよ!アンタ作る気あんの!?


彩の握る力が強くなる



ある!あるよ!キャベツから生まれるんだよね!子供わ!!明日からいっぱいキャベツ作るから許してよ!彩ぁぁぁ!!





そんなんで出来るか!この、馬鹿ぁぁぁぁ!!


叫び声と同時に近くの畑にぶん投げられる夜太



うわぁぁぁぁぁぁぁ!!





(まったく、なんでこんなに物をしらないのかしら、、、私からなんてお願い出来る訳ないじゃない、、、)


ハッキリ言ってこの二人かなりウブである



とりあえず、彩、残ってしまったらもったいないけど、この桃、仲良く食べよー
もういい加減機嫌治してさ、、、


汚れた服を手で払いながら、彩を寂しそうに見る夜太



(ま、、こんな夜太に惚れちゃった私の負けなのよね)


夜太に静かに手を伸ばす彩



?





イジワルしてゴメンね、夜太
じゃ一緒に桃たべよっか?
待ってて、台所から包丁もってくるから





うん!ありがとう彩!


そして、彩が家の中に入っていった
