



おい





地球人。何の用事だ





片付けろやああああああああ!!





我々の星ではそのような習慣はない。
これはやがて土に還る。
地球人、貴様もまた同じ。





うるせえよ!





朝からやかましい……吾輩は母星との交信が
ふわぁぁ~~……
忙しいのだ。





いやあくびしてんじゃねーか。
寝るつもりだろ。
二度寝だろお前。





片付け出来無いのか?
もしかして……





我々の星ではそのような習慣は――





ははーん。できないのか。
イーなんとか星人も大したことねえんだな。
しょぼっ!
お片づけも出来ねーのか。





貴様、我が母星を侮辱するか。
よかろう、受けて立つ……。





無理無理。宇宙人さんじゃ地球の高潔な
ルールに従いそれを守ろうとするなんて
無理だろうなぁ~。





やってやる。見てろ貴様。
泣きを見るのは貴様の方だからな。
吾輩に本気を出させるとどうなるか。





そこまで言うなら見てやろうじゃねーか。
いいか、部屋のゴミもここのゴミもちゃんと
分別して袋に入れてゴミ捨て場に持って行くんだぞ。
廊下にほっぽり出して終了は無しだからな。





ふんっ。イーニャスラ星人の真髄を見せてくれる。


~30分後~



……ごめんなさい。
……許してください。





折れるの早っ!!


結局このダメダメ宇宙人の世話も俺がしなくちゃいけないのか。
なんか、俺仕事増えてないか……?



あぁっ、それはダメ。動かすと分からなくなる。





<イラッ





それはお気に入りだから取っておきたい……





断捨離しろよ。進まねえぞ。





わっ、何この部屋ー!





こらこら、ちびっ子は来ちゃだめだぞ





誰がちびっ子じゃこら。
何してんのよ森野、こんな可愛い女の子の部屋で





森野に片付けを手伝ってもらっていた。
森野は文句ばかりで困っていたところだ。





……こいつしばく





そうじゃなくて、こいつ部屋が片付かなくて
外にまでゴミが溜まってたんですよ。
やっとそこは片付けたんだけど、
今度は中がこの有様で……





なるほどねぇ~。よし!ここはお姉さんに任せなさい!





えっ、何する気ですか!?





何ってあんたに変わって私が手伝うんじゃない。





本当か?





ええ。女の子同志じゃないと片付けしづらい部分もあるでしょう?
私も苦手だから一緒にやりましょ。





あ、……その……ありがとう。





森野は文句ばかりだったからな。助かる。





一言余計なんだよ電波女め……





それじゃあ張り切って行くわよー!


そうさ。わかっていたことなんだ。
最初からこうしたら良かったってことなんて。
俺が3時間後、
宇宙人女の部屋に奥野さんを迎えに行った時。



うひゅへへ、まだまだこれからよー!
もう一杯~~!





あうぅ……森野……助けて……





じゃんじゃん持ってこーい!
あはははっは!!





……





森野……森野……私の秘蔵がどんどん空けられて……





……





ババアーー!
何やってんだぁぁあ!!





えへ?


