冬休み最終日。
窓からはオレンジ色の西日。
お互いの両親が遠出している今日、存分に幼なじみとのイチャイチャを満喫しただけあって、身体が妙に気怠い。
ましてや、明日から学校だと思うと、なおさらそう感じる。
服装を整えたあけみが非難を込めて言う。



じゃあ、そろそろ帰るね





ん、気を付けてな


冬休み最終日。
窓からはオレンジ色の西日。
お互いの両親が遠出している今日、存分に幼なじみとのイチャイチャを満喫しただけあって、身体が妙に気怠い。
ましてや、明日から学校だと思うと、なおさらそう感じる。
服装を整えたあけみが非難を込めて言う。



家まで送ってくれないの?





つーか、隣じゃんか





隼人、最近冷たい





んなこたねーよ





じゃ、ちゅーして☆





しゃーねぇな





えっへへ♪





親が帰って来る前に早く帰れよ





はーい


お互いの両親には付き合っていることは内緒にしている。
公にしてしまうと、家に行くにも制約が出来るからだ。
もちろん、学校でも俺たちは「仲の良い幼なじみ」で通している。



ねえ、隼人!





ん? どうした?





あのね、たぶんだけど……


「赤ちゃん……出来たみたい☆」



え?





あ・か・ちゃ・ん!





え……?





男の子かな? 女の子かな?





えーー!!!!!!


高校2年生の冬休みは、あけみの「妊娠報告」をもって幕を閉じるのだった――。
