私と彼との出会いは突然だった。
私はこの春、神崎学園に入学した生徒の一人。名前は、『桜田 環奈(さくらだ かんな)』。
私はここの学園に入学するのが楽しみであった。その理由はと言うと…。
私と彼との出会いは突然だった。
私はこの春、神崎学園に入学した生徒の一人。名前は、『桜田 環奈(さくらだ かんな)』。
私はここの学園に入学するのが楽しみであった。その理由はと言うと…。



キャー!!龍崎先輩よー!





いつ見てもかっこいいわー!!





龍崎くーん♡こっち向いてー!!!


この黄色い声援…、この学園1かっこいいと言われている『龍崎 和也(りゅうざき かずや)』…。大半はこの、龍崎 和也目的で入学する人が多い……。
が、しかし。私の目的は龍崎 和也などではない。



和也はやっぱりモテモテだね。





あんなの…うっとうしいだけだ。





和也はクールだね。


そう、隣で喋っている彼!!私が入学した目的は!!!
彼の名前は『神田 春樹(かんだ はるき)』。
あっ、別に…、彼がかっこいいとかで入学したわけではないから。断じてないから!!!
でも、彼の“写真”が好きで入学した。彼の写真は色々な賞を取っていて有名な写真家たちも一目置いている。
私は、彼の“写真”に惚れたのだ。初めて見たときは、心を打たれた。私は写真とかそういうものに興味があまりなかったのだが、彼の写真が展示されている展覧会はほぼ行っている。彼の作品は、優しくて暖かい作品ばかりである。きっと彼も、写真のように優しくて暖かい人なのだろう。
そう言えば、そろそろ新入生歓迎会の時間では…。ヤバい!先輩に見とれてたからすっかり忘れてた!!
早く体育館履きに履き替えてっと…。



それでは、これより新入生歓迎会を行います。まずは、年間行事についてです。では、○○君お願いします。


ふーっ、ギリギリセーフっと。良かったー。桜の木の下らへんから走ってきてよかった…。これでのこのこ歩いていたら、先生に怒られるところだった…。
えーっと、今は…あぁ、年間行事の説明が終わったところか…。こういうの苦手だから、このままだと寝ちゃいそう…。



有難う御座いました。では次ですね…、次は部活紹介ですね。まずは、吹奏楽部の演奏からお楽しみください。


へぇー、やっぱり全国で金賞取るだけあるなぁ。あの、西城先輩が凄いらしいんだけど正直言って私にはイマイチよく分からない。まあ、あの有名音楽一家『西城家』の長女だもんね。それだけで凄いらしいし。



有難う御座いました。では、次に写真部の皆さん。お願いします。





はい。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そしてようこそ、神崎学園へ。心より歓迎いたします。写真部部長の『神田 大地(かんだ だいち)』です。よろしくお願いします。では、まず私たち写真部の作品を見ていただきましょう。


神田先輩の作品がもう観られるのか…。嬉しいなぁ。
そして、作品の上映が終了した。私は、ある1枚の作品が頭から離れなかった。



どっかで見たことある作品なんだけどなぁ。どこか懐かしい感じ…。


急に暗転した。何だろう…。そう思った瞬間だった…。
暗幕が下りたと同時に…!!
なっ、何だ!?その黄色い歓声がした先を見てみると…。



みんなー!入学おめでとう!!今年の軽音は俺たちが盛り上げて行くからな!!よろしくぅ!





きゃー、龍崎先輩カッコいい!!





ヤバい、今私と目が合ったわ!!





違うわよ!私よ!!


また始まった。龍崎先輩は確かにカッコいいとは思うが、そこまでか?私には理解不能だ。まぁ、確かに龍崎先輩は一応芸能人だし…。歌だって上手い。でも、私にはそこまでキャーキャー言っていられる意味が全く持って分からない。



ちょっと、あんた邪魔よ!!


いったぁ…。
押してくることないじゃん。って、ちょっと血ぃ出てる…。



君…、大丈夫??血…出てるよ??





だ、大丈夫ですこれぐらい!保健室にでも行けば…っ





俺、保健委員だから連れてくよ…、つかまって?





有難う御座います、すみません…。





んーん、気にしないで。


一応顔見てお礼言いたいんだけど今軽音部だから、暗転してあって顔が見えないよ…。
あっ、もう少しで光だ…。



すみません、有難う御座います!…って神田先輩!?





わぁ!?びっくりした!!急に大きな声出さないでね





す…すみません…。あのッ…あの…





君…、もしかして…よく展覧会で見る子だよね??


覚えていてくれていたんだ…。嬉しい…。



はっ、はい!先輩の作品が大好きすぎて…。先輩の作品は殆ど見ています!!





嬉しいなぁ…。でも、俺の作品なんて見る価値ないよ…。





そっ、そんなことありません!!私は、先輩の作品を見ていっつも暖かくなって優しい気持ちになって、癒されています!!私は、先輩の作品に惚れています!!


って、私何言ってるのよぉ…、恥ずかしい。



君……面白いね!気に入ったよ…。良かったら、写真部に入らないかい??僕は、心から歓迎するよ?


せ、先輩から写真部への入部のお誘い!?!?う…嬉しすぎる…。
この事は今でも鮮明に覚えている。彼と初めての会話だったもの。忘れるはずないわ。でも、彼は…。

申し訳ありません。
当方が用意した素材「マイク」に、一部規約上の不備があることがわかりましたので、以下の素材に差し替えていただければ幸いです。
https://storie.jp/creator/illustration/85463
ご迷惑おかけします。よろしくお願いいたします。