優しそうな人でよかった。



お願いします





数日間ですが、
よろしくお願いします。


優しそうな人でよかった。



いくら、見習いといっても
手加減は致しませんので


前言撤回。後先に不安が残る。
きっと相手は私よりも年下のはずだ。
年下に叱られるなんて溜まったもんじゃない
すぐ帰ってやろう。



よろしくお願いします・・・





ちゃんと来たんですね。





仕事なんでね
勘違いしないでください


すると、誰か訪問してきたようだ。
お手伝いさんは玄関へと走っていく。



心配無用。勘違いするほど、
脳内お花畑じゃないんでね





へえ、そうなんですか?
興味もないのでご心配なく~





こらこら、
喧嘩しない。





あああ、待ってください~





随分仲がよろしいことで





ありえません、こんなチビ





チビ?
少なからずあなたよりは
背は高いんですけど?





そんなの知ってるっつーの
お前の器が小さいって
言ってんだよ





ははっ、
本当に可愛くない人ですね





年下が舐めた口
聞いてんじゃねえよ





年下、じゃなくていつも
優君って呼んでるじゃないですか





いつもは呼んでないし





どうしたんですか





来て、いいから





は、はい・・・?


連れてこられたのは
綺麗に整頓された本が並ぶ部屋。
テレビも何もない。
いわば書斎のような場所だろうか。



あ、あのどうされたんですか?





もう我慢できない





え・・・?


続く
