美味しいケーキと紅茶を飲みながら、幸せそうな理愛ちゃんが眼の前にいる。
　一緒に行こうって言っていた喫茶店は、理愛ちゃんも気に入ってくれたから、たまの休日にこうしてよく寄るようになっていた。
　周りを気にして声を潜めながら、でも、テンションは高いわたし達。
　特にわたしは、ほわっとした気持ちで理愛ちゃんの笑顔を見つめているのが、とっても幸せ。

　今では、わたしも同じような漫画を読んでアニメを見て、理愛ちゃんについてイベント参加なんかもしちゃっている。
　それが、理愛ちゃんのお願い。

　嬉々として漫画のキャラクターの可愛さや仕草を褒める理愛ちゃんを見ながら、わたしはただただ幸せであって。

　頬を染めながらわたしの言葉に照れる理愛ちゃん。
　どうしてこんな時間、もっと早く作れなかったんだろう。

　もう理愛ちゃんの笑顔が見られるなら、なんだってオーケーだよー！

　コスプレは一番楽しい。
　理愛ちゃんの仕立てがいいのか、二人で合わせるキャラクターはとっても評判が良くて、いろいろな人から褒められることも多かったからだ。
　それが、理愛ちゃんが褒められているようにも想えて、わたしはとっても嬉しかった。

　そう言う理愛ちゃんの笑顔に、わたしは笑顔で答えるのだった。

　またこうして、昔みたいに二人でいられる。
　これからもこうしていけるかは、全然わからないけれど。

　――今こうして二人で楽しい時間は、とっても充実している。

　それは、本当に感じている想いだから。

　そんな時間を、精一杯楽しもう。
　心から溢れる喜びを笑顔にして、わたしはそう想うのだった。