春は過ぎて、一年生も少しは気が楽になり始めた頃、そしてもっとも勝ち組、負け組が分けられる・・・・・・・それが・・・・



・・・・・・・・・・・


春は過ぎて、一年生も少しは気が楽になり始めた頃、そしてもっとも勝ち組、負け組が分けられる・・・・・・・それが・・・・



いやぁ・・・暑いな。


夏!!!



考えるだけで・・・暑い


どうせあれなのだろう・・・。
憂は美女と海へ行って、家で過ごしてとかどこぞのラノベ主人公みたく夏を過ごすのだろう。
親友の俺を放置。放置プレイは嫌いではないけれど。
もはやプレイいうより、処刑のほうが合ってる気がする。
あれだ。放置処刑だ。



憂? 今度海行かない?


案の定。海へ誘った。
てか、なんでいつも遥架さん、顔がエロいの?
その顔で出演されると憂さんがラノベじゃなくてあっち系の主人公になっちゃうよ?



そうだな。行こうか。


承諾するんですかそうですか。
もう立派にラノベ主人公やってます。
俺 無理だわ。ほんっと無理だわ。
廊下に目をやると、奈乃波さんがこっちへ歩いてくる。



私も・・・いい?


緊張した様子で憂に問う。



・・・・・・・・・・


遥架さんは残念そうな顔をしてる。
二人で行きたかったのだろう。
だがそれは叶わない。断る事も出来るはずなのだ。
だが、遥架さんは優しい。
だから断れないのだ。残酷ぅー。
そして、憂が受諾してしまう事を知っている。



おう!そうだな。


だがそれでいいのか。駄目だろう。
彼女のデートに友達が一緒に行こうと言っているのと同じではないか。(適当)
ここは、モブが立ち上がる時だ。
べ、別に遥架さんためじゃないからね!・・・・



二人で行かせてあげれば・・・いいんじゃないの・・・





・・・・・・・・・・・・・


恥ずかしい!!!恥ずかしいよおおおお!



四人とはまたいつか行けばいいんじゃない・・
夏休み長いし。一人ずつ遊んでみたら、意外な趣味とかに気づけるよ・・・(適当)


あぁ・・・俺まじ天使・・・・エンジェル・・・あぁ・・・
それを納得したように、奈乃波はため息をもらして、深呼吸をする。



わかったわ・・・
でも、この埋め合わせはちゃんとしてよね!





おう!


なんて事だ・・・・・勝ち組の手助けなど断固反対だったはず・・・・・やっぱ俺強い。



私もですからね・・・





おまっ いつからいたんだよ!





そんなことはどーでもいいんです。
話をそらなさいでください!





別にそんなつもりはないけどさ・・・





私もですから!





おう!





何がおう!だよ。
全国の男子に謝れ。そして死ね


すると、遥架がこちらに来て礼をした。



ありがとうございました





いえいえ・・・


礼をいうなり、さっさと憂のもとへ帰っていった。
今、心のどこかが壊れた。どーしてくれるの!
慰謝料払ってちょうだい!



やっぱり、柊可哀想だわ。
俺 死ねる自信ある。


また、俺を同情しているやつらがいる。
同情するなら代わってくれ。(ここの位置)
そして、これから長い長い夏が俺を殺そうとしていた。
と思ったら遊びに誘われなかったりして☆
だが、その期待も裏切られる。そんな季節が、そう、
夏だ
