


でさ、あの時の三井君たらさ、





ふふ、ふふふ……





恵さん






あ! エイミさんだ。こんにちは!





佳奈様。こんにちは。いつも恵さんと仲良くしてくれてありがとうございます。





なんでエイミさんがここにいるのでしょうか。





お買い物に行く途中ですが。





あ、そうなの……そうだ。あたしも欲しいのあるんだった。一緒に行くわ。 佳奈ちゃん、バイバイ。





うん、またあしたね。





あは。エイミさんたらめぐちゃんのお母さんみたいなんだから。





佳奈様とは仲がよろしいんですね。





まあね。中学からの付き合いだし。





ねえエイミさん。あなたには、たくさんの人のうちで、この人は他の人と違うっていう関係はあるのかしら。





友好的に振る舞う方には友好的に、攻撃してくる方には抵抗するようにプログラムされておりますが。





それってつまり、受け身ってことよね。それで友好的だったとして、果たして友達って言えるのか――ちょっと考えちゃう。





ま、あたしも偉そうなこと言えないんだけどさ。受け身じゃなく、この人とこういう風に関わりたい――そんなふうに思えたらな。





エイミは恵さんのお世話を任されていますので。恵さんのことなら自主的に、常に考えています。恵さんがお休みの時も。お風呂の時も。





怖いジャン……





それそれ。それだって、その人に尽くすっていう一方通行の線じゃない。そんなのがまともな関係性なのかしら――





……わたしの、心の持ちようなんだろうな。その関係を友達って思うのか、従属って思うのか。





尽くされるのに飽きましたら、逆の趣向を試しましょうか。ドSモードも搭載していますが。





やめて。やめて。


