話し合いの最中、1階のガラスが破られる音が、2階まで響いた。



如月シュンの正体が、俺の親友だったなんて・・・





ショックだと思うけど事実よ。





ああ。でもあいつなら話し合いで解決できるかもな。





そうだったらいいけど・・・


話し合いの最中、1階のガラスが破られる音が、2階まで響いた。



敵の襲撃よ。





ああ。大丈夫。心の準備はできてる。





見つけたぞ。テロリストめ。





俺達はテロリストなんかじゃない。自由のために戦っているだけだ。





御託はいい。黙って死ねよ。


そう言うと男は懐からSIG SAUER P226を取り出し、発砲した。



うわっ。いきなりかよ!





なんとか避けられたわけね。





あと残り15発。避けられると思っているのか?





指輪の力で身体強化されてんだぜ?銃の弾を見てから、避ける事も十分可能なんだよ。





ふむ。なるほどな。





ところで、なんであんたはそんな銃を使ってるんだ。それ現代の銃だろ。





ああ。そうさ。こいつは素晴らしい。ロマンを感じるんだ。たった16発しか出ない所とかね。未来の銃は強いが、ロマンがない。





ロマンねぇ。命懸けの戦いにそんなもの持ち出すと、痛い目見るぜ。


トウヤは、シンの懐に入り渾身の右ストレートを放った。それは見事にシンの鳩尾を捉え、確実なダメージを与えた。



ぐはっ!!痛いじゃないか!


シンは痛みを堪えながら反撃のために、銃を乱射した。



当たらねーよ。





チッ。あと11発か・・・。マジで当たらねぇな・・


トウヤは、シンが撃ち終わって一息ついた所を狙って、再び同じ場所に潜り込み、右ストレートを放った。



グフッ。





ま、まいった。許してくれ。殴らないでくれ。





情けない奴だな。仮にも警官だろ。プライドないのかよ。





こうして油断させておいて・・・


シンは、偽の降参を装い、反撃のための銃を撃った。



そんな事だろうと思ったぜ!!


トウヤの右ストレートが、今度はシンの顔面に炸裂した。



はぁはぁはぁ・・・。ううぅぅ・・・





ちくしょーーーーーーーー


シンは予め、懐に巻いていたダイナマイトを爆発させ、自爆した。トウヤはとっさにミクを庇ったが、爆風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
to be continued
