ピピピっという音が鳴ったのを確認してそれを取り出し差し出しました。
ピピピっという音が鳴ったのを確認してそれを取り出し差し出しました。



うん、オッケー。もう熱は無いみたいね





明日から幼稚園行けますか?





そうね。大丈夫よ





やったー!


お友達と会えるのが嬉しくて思わず万歳してしまいました。
お母さんはくすくすっと笑うとまた部屋を出て行きます。
それから少しするとまた戻ってきました。
その手には私の好きなぷっちんとするプリンと小皿とスプーンがあります。



はい、プリン。食べたがっていたでしょう?





わあい!! プリンだー!


それを受け取ると小皿を畳みの上に安定させます。
プリンの入ったプラスティックの容器を逆さにし、その上に載せます。
底に一か所だけ突起した部分を触り、そのままぷちっと押します。
ゆっくりと容器を上げるとプリンがぷるんと小皿の上に乗りました。



……あれ


ぷるんと揺れる可愛らしいプリン。
それを見ていると何かを思い出します。
……ゼリーさん?



有栖ー、食べる前に手を洗ってうがいしてきなさい?





あっ


嬉しさのあまり完全に忘れていました。
ばい菌さんがこんにちはしてしまいます。



ごめんなさいー





ふふ。さ、行ってらっしゃい?





はーい


