まさかの大気圏外で言い争いが始まった……!
まさかの大気圏外で言い争いが始まった……!



召喚士様よぉ……覚悟はできてんだろうなぁ? ああん?





? 何の覚悟でしょう?





なにカマトトぶってんだ……この「ピー(放送禁止用語)」がぁ☆





「ピー(放送禁止用語)」? どういう意味ですか?





「ピー(放送禁止用語)」は「ピー(放送禁止用語)」だろうがよぉ! ああん?





ちょ、お二人とも


「天然」VS「ヤンキー」の様相を呈している。



~♪





……やれやれ


あたふたと慌てる私とは対照的に、女戦士と騎士殿は慣れたものだった。



ちなみに召喚士殿は「天下一魔術会」で12年間連続、準優勝でござるよ





な、なんですとー!


紫色の髪の女性がいなければ、蒼い髪の女性は魔法士と名乗ることが可能ということか……。
つまり、紫髪の女性が勝ち越しているとはいえ、蒼い髪の女性も強大な力を持っているというわけだ。
……ということは、仮に紫色の髪の女性が敗北し、この大気圏外で永遠にさまようという最悪のケースもあり得る。
やはり、このままいがみ合わせるわけにはいくまい。



私も50歳です





リストラされた、ただのおっさんですから、勇者リストラとでも呼んでください


自虐的な笑いにより、少しでも場が和めば……と思ったのだが……。



ざっけんな! てめぇ、どう見ても可愛いらしいガキじゃねぇか!





そのなんだ……





手取り足取り色々と……ズッポリ教えてやろーか☆





はい、リストラ様とお呼びしますね





ん?


? 今、ヤンキー魔法士様が、おかしなことをおっしゃったような……?
この私が可愛らしい……ガキ……?



あのー、すいません





なんでしょう?





鏡はありますか?





はい、ありますよ


恐る恐る、出された鏡を覗き込んでみる。
果たしてそこに映ったのは……。



……ん?





……んん?





……はは





……





なんだか私、若くなってますね!


少年の頃の私の姿が、そこにはあった……。
-次回を待てっ!-
