さくらは2階へ降りるための階段をそっと覗き見た。そして誰もいない事を確認すると、音を立てないように、ゆっくりと歩き出した。



誰もいないかな?


さくらは2階へ降りるための階段をそっと覗き見た。そして誰もいない事を確認すると、音を立てないように、ゆっくりと歩き出した。



誰もいませんように。





血だ・・・





でも負けないもん!頑張ってお家に帰るんだから!


さくらは勇んで、大きく足を踏み出した。



今、何かが横切ったような・・・。気のせいかな。





うん。そうだ。きっと気のせいだ。





いやぁぁぁぁぁ!!


さくらは、全力で階段を駆け下りた。



はぁはぁ。なんとか2階まで降りれたけど、1階への階段にまた赤いアイツがいるよぅ。





2階の廊下を通って反対側の階段から降りよう。





うぅ。まだ追ってきてる!!





はぁはぁ。ちょっと休もう。そこの教室でちょっと休憩。


さくらは2Aの教室の扉を開けると、扉をしめて中から鍵をかけた。



ふぅ。これで安心。


一息ついたさくらの目の前の机に、血のついた封筒がおいてあった。まるでさくらがこの部屋に入るのがあらかじめ分かっていたかのようで、不気味だった。
To be continued
