ちえとさくらは階段を全速力で下りた。



はぁ。はぁ。はぁ。





はぁ。なんとか逃げ切ったね。





ねぇ。あの生き物一体どこから来たの?





分からないよ。帰ろうとして廊下に出たら、あの生き物がいたの。





ふーん・・・





またあいつだ!





もう追いついてきたの?





なんか動くスピードが早くなってる。





逃げよう!





うんっ!


ちえとさくらは階段を全速力で下りた。



大変。2階へ降りる階段にあいつがいる!





どうしよう。





10匹以上いるよ!無理。通れないよ。





上からも来てるよ!このままじゃ挟み撃ちだよ。





とにかく3階の廊下に出よう。反対側の廊下にも下へと降りる階段があるから、そこから逃げよう。





そうだねっ





廊下にはあいつは居ないみたい。





よかったぁ・・・





何?また音がするよ!





あいつかな?





なんか違うみたい。





あ、あれは・・・





人だ・・・





血が出てるよ。ケガしてるのかな


さくらはケガ人を心配して近寄ろうとした。



待って!だめ。何かがおかしいよ。





えっ・・・


這いずっている人をよく見ると、眼窩に光はなく、死人のような生気のない顔つきをしている。



あの人。心臓がない。





ほんとだ。胸に大きな穴が開いているよ・・・





もう生きてないんだ。





でも動いてる・・・





あの人の横をすり抜けるよ!





えっ・・・。でも・・・





それしか方法はないよ。階段には赤いあいつがいるし。





そうだね。行くしかないよね。





いち、にのさんっで行こう!!





うん。いいよ。





いーち!





にーの!





さんっ!


to be continued
