ちえは、教室の扉を開けると、一目散に廊下へと飛び出した。



委員会のお仕事で、遅くなっちゃった。





早く帰ろっ





帰れないよ・・・





えっ・・・。今の声、何?





あなたは帰れない・・・





誰なの?脅かすのやめてよ!





・・・





消えた!あの子。なんなの?もしかして幽霊?





怖いから早く帰る!


ちえは、教室の扉を開けると、一目散に廊下へと飛び出した。



急いで帰る!





・・・


急ぎ足で、廊下を歩いていたちえの背後から、何か水滴のような音が聞こえてきた。



何・・・いまの音?





振りかえっちゃだめな気がする・・・





怖くないよ!怖くないんだからね!





早く帰ろっ


ここまで急ぎ足で歩いていたちえだが、後ろでしている音の好奇心に負けて立ち止まった。



・・・





ちょっとだけなら見ても大丈夫だよね


ちえは、勇気を出して後ろを振り返った。



あっ・・・血・・・





なんで・・・?





怖いよ・・・





なんなの!今の声は!


to be continued
