【今回のまとめ】
・問題文よりも先に解説を準備しておいた方が、問題との整合性を取りやすい。最初のうちは解説から考えてみよう。
・解説で重要なのは「キャラクターになり切ること」と「FA条件がはっきりとわかること」。少なくとも「FA条件」は何なのか、はっきりとわかるような解説を作ろう。



問題を作るために、そしてお気に入りの掃除機を手に入れるために、掃除機を作る工場を作ることになったライナー君。





しょっぱな変なあらすじ説明はやめてくれ





なんだ、違うのか。





問題1つ作るためにそんな大金払えないって。





何事も経験だと思うけれどねぇ。





そりゃ対価に見合った経験ならいいんだけれどね。





もしかしたら、ライナー君が作った問題が1億円くらいの価値が付くかもしれないよ?





いろいろツッコミどころはあるが、そもそもそんな高い技術を使った機械がある工場を1億円程度で買えるのだろうか……?





1億円が価値が付くかどうかは別として、次は問題文を考えるんだったな。





初心者が作った問題に1億円の価値が付くわけないじゃないか。
ライナー君はアホなの?





勝手に1億円の価値が付くかもとか言ったのシンディだろ!





まあ、1億円の価値が付いたら9割9分は私が指導料として貰うわけだけれど。





マイナス1億円の価値が付いたら9割9分はシンディが負担してくれるのだろうか……?





なんでお金が絡むと水平思考が働くのさ?





君はエスパーか?





エスパーと呼ばれる人にもあっさり解かれないように、問題文はしっかり考えないとね。





無理やり流れを変えたか……





えっと、とりあえずFA条件は「掃除機を作る工場を買うこと」。となると、問題文としては、「気に入った掃除機を買いたいけれどどうすればいいか分からない」といった感じかな。





あー、問題文から先に作ってもいいけれど、最初は解説を全部作ってから、その解説に合った問題文を作った方がいいと思うよ。





ん、そうなのか?





問題文と解説は、矛盾していたらアウト。だから、解説に合わせるように問題文を作っていった方が楽だし矛盾が生じにくいんだ。





ふーむ、確かに一理あるな。





もっとも、慣れている人だと頭の中でどうしたいかをまとめておいて、問題文からがりがり作っていく人もいるけれどね。
どちらにしろ、「先に答えを用意しておく」ことは大切だね。





うーん、しかし「FA条件」は決まったものの、どう解説を書けばいいものか……





そこで重要なのが、「キャラクターになり切る」ことさ。





「キャラクターになり切る」?





出題中は、特にキャラクターになり切ることが必要だよ。それは解説でも変わらない。
だから、キャラクターになったつもりで書くといいよ。
今回の場合、「欲しい掃除機を探してほしい」という問題だから、探してもらったお礼を書くといいんじゃないかな。





なるほど、たしかに探してもらったのなら、お礼が必要だな。
FA条件と併せるとこんな感じかな。
「まさか工場ごと買うなんて、思いつきもしなかったよ。おかげで他の店では手に入らないようなオリジナル掃除機を作ることができた。どうもありがとう」





いやあ、まさかライナー君がそんな工場を買うお金を持っていたなんてねぇ。今度家一軒おごってよ。





だから問題の話だって!
あと家はおごる物じゃないから!





おごってくれないんだ。ケチ。





ケチとかいうレベルか?





まあ、ライナー君がケチなのは前々からだったけれどね。





私とシンディは十数年来の友人か何かか?





そんなことないだろう。ラテシンだって今年が5年目なんだし。





なんでそこでメタ発言が飛んでくるのさ!





……で、解説はこんなもんでいいのか?





まあ、いいんじゃないかな。最初はそれくらいあっさりしていた方がいいと思うよ。





亀夫君問題で大切なのは、「キャラクターになり切ること」と、「FA条件がはっきりわかること」だからね。
人によっては、別に「FA条件は何か」とはっきり書いている人もいるよ。





たしかに、はっきりとFA条件があった方が、参加者には分かりやすいかもな。





参加者には、きちんと「真相はこうだ!」と伝えることが大切だからね。
それはウミガメのスープでも、20の扉でも、新形式でも変わらないよ。





20の扉? 新形式?
またそれは「ウミガメのスープ」や「亀夫君問題」とは違うものなのかい?





水平思考問題の新しいバリエーションさ。
まあ、この辺は話す機会があればまたレクチャーするよ。





話す機会、あるの?





作者のやる気次第だと思うけれど。





要するに、機会が無い可能性もあるわけか……





まあまあ、20の扉や新形式の話は置いといて、解説もできたことだし、そろそろ問題文を作ろうか。





よし、じゃあ早速……





ああああ! もうこんな時間だ!
問題文を作るのは次回!





今回はいつもより短い気がするのだが……





しょうがないじゃないか。問題文に関しては、いろいろ語りたいことがあるのだから。





次の話の尺の問題だったのか。





「の」を3回以上連続で使う文章は美しくないぞ。





いやそういうのいいから!





ライナー君の国語力は置いといて、次回は問題文を作っていくよ!





私の国語力って一体……


【今回のまとめ】
・問題文よりも先に解説を準備しておいた方が、問題との整合性を取りやすい。最初のうちは解説から考えてみよう。
・解説で重要なのは「キャラクターになり切ること」と「FA条件がはっきりとわかること」。少なくとも「FA条件」は何なのか、はっきりとわかるような解説を作ろう。
