私は殺しました。
私は疲れました。
私は堪えられない。
私は持っていた。
私は何もなかった。
私は何も出来ない。
私は私。 █████



あと調べてないのはプールだけ……





きっとここに……





やっぱり……





……見たくないものだな、死体って。
慣れるものじゃない……





特にこんな、膨れ上がった体なんて……





……引き上げよう。何か
持ってるかもしれない。





はあ……





……嫌な言い方だけど、入水で良かった。
水吸って真っ白に膨れるから現実感が
無くて助かる……気持ち悪いのには
変わらないけど。





苦しいな……こんな今日。





見つかったのはこの、ビニル袋に
入った封筒だけ。何か硬いものが
いれてある……


私は殺しました。
私は疲れました。
私は堪えられない。
私は持っていた。
私は何もなかった。
私は何も出来ない。
私は私。 █████



最後は水で滲んでる……





……殺したのか。そして自殺した。
堪えられなくなって……





……これは、私と同じだ。
自我がなくなることに気づいて
怖くなった……でも、どうにも
出来なかった、私と同じ。





……そっか。つらかったんだね。
だから黙っていたんだね。
何も知らない振りで、ごまかしてたのは
自分だったんだ。





――ミヤちゃん。


