住民Aは、龍王を指差した。



ちょっと、待った~!
ペット同伴禁止だから~





ペットなんて、居ませんよ





誰かこの中にペットは居ますか?





・・・





目の前に居る、クマぐらいじゃない!!





だそうです





失礼な!
私はぬいぐるみにされた、人間だ!





ほぉ~
可愛く整形したもんだ!





先を急ぐので、サヨウナラ





だから、ペットと一緒に入るな!!





お前の眼は節穴か?
誰の事を言ってるんだ!





・・・





お前だ!!


住民Aは、龍王を指差した。



俺様は、勇者一行の一員だが
問題あるのか?





喋った!!





さっき、ペットって言ったなぁ~
殺すぞ!





そいつは、ザコだ
倒すか!





二人とも、ヤメなさい
怖がってるじゃない





助けに来てよ~
勇者様~





呼んだ!?





勇者だったのかぁ
終わった





ごめんなさい
お通り下さい





迷惑料払え!





燃やすぞ!





宿代、無料になるかなぁ~





今日の宿を紹介するので、
それで勘弁して下さい





紹介だけ?





もちろん、費用は私が払います





二人とも、その辺で勘弁してやりなさい





仕方ない





は~い





勇太かっこいい!





こちらの宿で、身体を休めて下さい





食事は魚でお願いします





わたしも~





私は肉が良いな~





俺様はこう見えてベジタリアンだ!





マジかぁ~
こいつ等





用意させておきます





ありがとう


住民Aは帰り道に思った。
とんでもない奴に、関わってしまったと・・・。
まさか、アレが勇者だなんて思えない。
いや、思いたくない。



世界の終りだ!





怖かった


