○ひぽぽたます王国
その辺の道端
○ひぽぽたます王国
その辺の道端



さーてと、今日は何して遊ぼうかなー





あんたは遊んでばっかりね・・・





人生=遊び。これ真理なり。





うーん・・・これでいいのだろうか・・・





いいわけないです。魔王が蘇りそうだというのに。





まだ言ってるのか。君の勘とやらで働かされちゃたまりませんわ





むぅぅ・・・


しばらくすると3人が会話しているところへ一人の男が話しかけてきた。



あのぅ・・・





うゎぁぁ!魔王!魔王ですぅ!!





ぎゃぁぁ。ま、まじで魔王だ!!





ウソでしょ。魔王がホントに復活してたなんて・・・





ちょ、ちょっと聞いてくださいよ。私は魔王なんかじゃありません。





じゃあ何よ!その角。どう見ても魔王でしょ!





これはファッションでつけてる角です。ひつじに憧れてつけました。





ひつじに憧れてるんですか・・・かわいそうな人・・・





かわいそうとか言うな!ひつじラブ!ひつじイズマイライフ!!





こわっ・・・ひくわー・・・





お、お前らー。寝る時ひつじちゃんの数を数えて寝るだろー!散々恩恵受けておいて、こういう時だけ冷たいとか、君ら人としてどうなんだ!こらー!!





いや・・・恩恵というほどではないし・・・。ところで誰なの?君は?





私は通りすがりの無職。道に迷っていたから、君らに聞こうと思ったら、角の事をボロクソに罵倒されたわけだ!





なんだ。ただの無職か。まぁ、ひつじに憧れて角つけちゃうような人は、皆、無職よね・・・





職安はどこかな?





その変な角つけてちゃ面接通らないと思うけど・・・。まぁ一応教えたげる。にゃんころり通り2丁目を右に曲がってすぐの所に、なんか変な匂いのする銅像があるから、そこを左に曲がれば、そこが職安よ。





変な匂いの銅像の左ですね。分かりました。ありがとうございました。


こうして角のはえた男は去っていった。



ふぅ・・・やっと行ったか・・・





あんた、ずっと黙ってたわね。





男と喋る趣味はありません。





はぁ・・・やっぱあんた。人として根っこの部分が腐ってるわ・・・





ふふっ。誉められた。





誉めてないっつの!


