「綿がべたべたになるんじゃないのかいぶたのぬいぐるみくん!」



ぼくはぶた





いや、ぶたのぬいぐるみだ





こんななさけないかおにつくられてしまったのだ





これじゃ、なやんでるっていってもきっとわかってもらえない





(…なやみごともとくにおもいつかないけれど)





ぶたにくをたべるひとをみると





ぶたのぬいぐるみとしてはちょっとふくざつなきもち





(ぼくのなかみはわただけど…)





そうだなぁ





こうやって





ひとりのじかんはさみしいなぁ





(はにわくんはしゃべらないしなぁ)





ぼくだって





おいしいものたべたいなぁ





ぷるぷるぷりんとか





もちもちおもちとか





しゅわしゅわきゃんでぃとか





たべたいなぁ


「綿がべたべたになるんじゃないのかいぶたのぬいぐるみくん!」
