


あの時、あの精霊の持ち主の目は……血走ってましたわ





人間のものではないかのように、それはもう真っ赤に





お二人何か気づくことがあったんですか?





まさか……今回も、あれが関わっていると。そういいたいの?





…すみません、…あの事件、とは?





少しタイミングをしくったな





……





沈黙





………裏で陰謀でもあったりしてな





……二年前、色々あってね。今はまだ話せない、かな





…そうですか。…すみません





つまり、お二人が話したくないほどの何かがあるんですね? それなら深くは聞きません。時が来れば話してもらえるでしょうし。





(本当に何かあった!?)





っと、そのタイミングで両者が会場入り





明美が怖い顔をして砂沙美の方を見据える。対する砂沙美は……何があったのか、目が完全な赤に染まり同じ人間とは到底思えない。その様子に会場の見学者も違和感を覚えた





はじまるみたいだね。今は、見届けよう





言いつつも決闘者に対し違和感と疑問を感じるよ





うわあああ





…なんだ、あれは…





決闘者を見てぽつりと





いやいや、なに静観しようとしてるの!? あれは止めないとダメなんじゃ!?





暗黙の了解を知らない





駄目ですわ。決闘は聖なる戦いの儀。それを邪魔するのは、精霊を持つ者としてやってはいけない事ですもの





デュエル脳になってくるぞ





………だがそれに縛られて、花が散ったら?





死んだらやばいじゃん止めようよ





聖なる戦いで、散るのなら本望…そういう考えという可能性も無くはないが…。あれは、やばくないか





そこまで激化するようであれば、教員が黙っちゃいないよ……多分





決闘とかそれこそいつの時代の話だよって感じですよ。……あの雰囲気は狂った山犬よりもひどい。命があれば僥倖かな


